体外受精

体外受精

不妊治療のギモンに答えます。体外受精の成功率、費用などを紹介。

体外受精

体外受精は一般的な不妊治療をしているにもかかわらず、なかなか妊娠できないケースで考えられる、赤ちゃんを授かる方法です。
もし、あなたが不妊治療の開始前で情報収集をしているなら、タイミング療法(自然のセックス)や、人工授精といった一般的な初期の不妊治療について調べてみると良いかと思います。

不妊治療の参考サイト:妊娠しやすいカラダを作る


では、話を体外受精に戻しましょう。
卵管が詰まってしまう卵管閉塞や、男性側に不妊要因のある重症男性不妊症などの場合は、タイミング療法や人工授精など一般的な不妊治療で妊娠を望むことは、ほとんど可能性がないと言われています。
そこで登場するのが体外受精や顕微鏡受精など、ARTと呼ばれる生殖補助医療です。

卵子と精子を対外で受精させる体外受精、体外受精した受精卵(胚)が4~6分割した時点で子宮に戻す胚移植、 更に、顕微鏡観察下で精子を卵子の中に入れて受精させる顕微鏡受精や、胚移植に使わなかった受精卵(胚)を冷凍保存して、あとで子宮に戻す凍結肺移植などの技術がARTに含まれます。

体外受精となるケースは
・卵管が左右とも完全に詰まっている
・抗精子抗体がある
・子宮内膜症である
・元気な精子の数が少ない
・一般治療で妊娠できない
・不妊の原因がわからない
・女性の年齢が高い

さらに以下のケースでは顕微鏡受精の対象となります。

・重症男性不妊
・体外受精でうまくいかない


不妊治療を開始しているのになかなか赤ちゃんを授からない場合、これらに当てはまる可能性があります。
ご主人はもちろん、お医者さんとも更に一歩踏み込んだ検査、治療法について話し合うことが必要になります。


気になる体外受精の成功率は、日本産婦人科学会のサイトで一般向けに発表されています。
グラフデータを読み取ると、2012年の全国平均では体外受精の新鮮胚移植の妊娠率は20%強、凍結胚移植の妊娠率は34%程度になるようです。
(2014年冬時点での最新情報になります)


体外受精は「生殖補助医療」というジャンルに含まれているため、自費診療になります。つまり、保険は使えません。ですから、費用は病院によってまちまちです。
個人差によって、排卵誘発剤の量や種類も異なりますし、一口に体外受精と言っても、前述したように体外受精、顕微鏡受精、凍結胚移植などさまざまな治療法があるため、病院に直接問い合わせるのが良いと思われます。

妊娠したい人のための書籍(2002年発行)の体験談によると、体外受精は1回当たり35~40万円程度と推測されますが、あくまでも、ざっくりとした目安ですので、病院に直接問い合わせるのが確実です。


以下にモデルケースとしてのスケジュールを紹介しますが、個人差や病院によっても多少の違いがありますので、その辺を加味して参考にしてください。

月経周期 3日目:卵巣刺激(hMGを7日間毎日注射)
    10日目:排卵準備(hCGの注射。ここより約36時間後採卵)
    12日目:採卵、媒精(受精)、培養
    14日目:胚移植(受精卵を子宮へ戻す。hCG注射。黄体ホルモン剤を毎日服用)
    17日目:黄体維持(hCG注射)
    28日目:妊娠判定(尿検査で妊娠反応を調べる)

尚、精子の準備は採卵日の3~5日間の禁欲ののち、採卵日に自宅か病院でマスタベーションで精液を取り、パーコール法やスイムアップ法などで、洗浄濃縮、元気な精子だけがピックアップされることになります。
採卵に合わせて夫が病院へ行けない場合は、自宅で精液を採って2時間以内に病院へ届ければ大丈夫です。
体調不良や出張などの事情で、どうしても採卵日とタイミングが合いそうにない場合は、精子を凍結保存する方法もありますから、あきらめずに事前に担当医に相談しておくと安心です。

合わせて読みたいサイト:着床しやすい体作り


自治体によって、助成金が出る場合があります。助成対象はさまざまで、妻の年齢や治療ステージ、所得などの制限がありますし、回数制限、申請期限などもありますのでご自身の自治体にお問い合わせください。

参考までに、ざっくり調べたところによると、

大阪府:1回治療あたり上限額15万円
兵庫県:1回治療あたり上限額15万円
愛知県:1回治療あたり上限額15万円


という感じ(採卵を伴わない場合は7.5万円でした)で、妻の対象年齢は40歳未満とのことでした。


40歳からの妊娠なら、高齢に特化した妊活サイトも参考になりそうです。
40歳からの妊活

自然な妊娠でないだけに、体外受精したときの赤ちゃんの奇形や、自分自身のカラダのことが心配ですよね?
統計によると、体外受精、顕微鏡受精、凍結胚移植のどのケースで誕生した赤ちゃんでも、先天性奇形の確立は自然妊娠と変わりないと言われています。
また、出生体重が2500g未満と小さかったり、お母さんや赤ちゃんに何かしらトラブルの発生するリスクは自然妊娠の場合と同じ様です。ただ、自然妊娠でも言えることですが、双子などの多胎妊娠の場合には、流産や早産などのトラブルが起こる可能性が考えられます。

また、顕微鏡受精の場合の卵子の傷についても心配があるかと思いますが、顕微鏡受精の場合は受精卵を観察して状態の良い、形態良好胚と呼ばれるものだけを子宮に戻しますので、「赤ちゃんに傷がつく」といった心配は無用のようですよ。


参考文献:
赤ちゃんが欲しい人のためのプレたまクラブ―妊娠するためのステップがわかる本 (ベネッセ・ムック―たまひよブックス)
日本産婦人科学会公式サイト
大阪府、兵庫県など公式サイト ほか。
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